41 日本へ一時帰国

初めてのゲーセンに興奮する息子たち

5月下旬から2ヶ月間、日本に一時帰国しました。
 こんなに長く日本に滞在したのは渡米後初めて。日本のものすご〜い湿気と暑い夏を体験するのも久しぶりだったから、すっかり夏バテしてしまいました。
 こんな蒸し蒸し状態で、すし詰め電車に乗って通気性の悪いスーツ来て、よくぞ通勤してたものだなあと、昔の私を誉めてあげたい。というかこれはもう尊敬に値します、マジで。

ところで、日本滞在中の暮らしあれこれはブログの方を読んでもらうことにして、日本に帰ってきて気づいたこと、失敗談など書いてみます。

一番の感動モノは、どこに言っても日本語が通じること。
 当たり前。当たり前だけどコレは感動です!!意思の疎通ができるのがあまりにもうれしくて、知らない人でもついついいらんことまで話しちゃうもの。
 レストランやホテルやお店の店員さんがものすご〜〜く親切だったのも、うれしかったなあ。たいして買ってもいないのに、お店の出口までお見送り&おじぎ、おじぎ。
 「申し訳ございません」「ありがとうございます」「大変お待たせいたしました」などなど、そこまでへりくだらなくてもいいのに〜。アメリカでこんなに丁寧に扱われたことなかったから、何だかむず痒いくらいです。

日本で食べる日本食はやっぱりおいしい!

失敗談といえば、普段日本語が通じないのをいいことに人前で平気で失礼なことを言っていたのが、ついついクセで出てしまったこと。例えばスーパーのレジで、「ここのレジ遅いねえ」とか「高っ!」なんて思わず口走ってしまい、当人に「申し訳ありません」と言われた時は恥ずかしかった〜。
 息子の方も、「あのおじさんの頭気持ち悪い!」(ハゲたおじさんのこと)とか、トイレで「あの人のトイレくっさい!」(たぶん大きい方したのだと思うけど)などと、本人に聞こえるように言うからほんと焦りました(苦)。

シカゴで日本人が使っているジャングリッシュがあって、とっさにこれが出てしまうとものすごく恥ずかしい思いをします。
 例えば、「迎えに行く」→「ピックする」、「空き待ち」→「ウェイティング」、「申し込み」→「レジスト」、「嘔吐下痢症」→「スタマックフル」、「幼稚園」→「プリ、キンダー」など。ある友達が日本に帰って、とっさに「これから子供をピックしなくちゃいけないのよ」と言ってしまったら、それから彼女のあだ名が「ピックちゃん」になったというからかわいそう。
 日本で「アメリカでは・・・」ばかり言ってると、「出羽の守」(でわのかみ)とあだ名が付けられるみたいだから、気をつけなくては。
 でもね、決してお高くとまってる訳でも何でもなくて、普段の言葉が出てしまうから仕方がないじゃないですか。
 この前日本に帰ったときには、レストランで「ランチ」とか「食事をシェアしよう」って言っただけで、「またまたアメリカかぶれしちゃって〜〜」と妹に冷やかされたけど、これくらいはみんな使ってますよねえ。みんなの方が敏感になってませんか〜??

逆に、アメリカに来たら「ダメ!」と「あ、そお〜」は禁句です。
 卑わいなピー用語と間違われるんだって。発音してみたらだいたい何のことかわかると思います。映画でよく聞く言葉だから。

あらら、話がそれましたね。
 つまりは何が言いたかったかというと、海外に住んで改めて日本のよさがわかるということ。それから、日本で生まれ育ったのに、長期間海外にいると現地に合った体質とか体型、好み、味覚、考え方になっていくものなんですね。私は絶対アメリカには染まらない!と思ってきたのに、知らず知らずのうちにアメリカナイズされた自分がいます。

あ〜、今度はいつ日本に帰られるのかな。
 その日を指折り待ちつつ、シカゴで楽しく暮らしていくことにしよう。

(2006年9月)