33. プリスクール 2
この9月から息子は、モンテッソーリ教育を行う私立のプリスクールに行き始めました。週2回で一回2時間半。息子のクラスには他に日本人がいなかったので、週に一回日本人が数人いる別のスクールにも通っています。
モンテッソーリ教育は、もともとイタリアで始まったものですが、アメリカでも人気の教育システムらしく、家から通える範囲で8校ほどありました。個性を伸ばしてあげるのが主目的なので、基本的には自分のやりたいことを好きなだけやってよし、でもあいさつと片づけと、お友達と仲良くすることは忘れないようにという教育方針なのです。だから、一年中お絵かきばかりしている子もいれば、パズルに熱中する子とさまざま。息子は、一つのことに熱中するタイプなので、こういうシステムの方が伸びるのではないかと思い、このスクールに決めました。
スクールに慣れさせるために、入学の数日前から親同伴のピクニックやオープンハウス(親と一緒にスクールで遊ばせる)があります。そこでの驚き事といえば、夕方6時から始まるピクニックに、我が家以外は全員父親が参加していたことです。しかもみんなカジュアルな服装で来ていたということは、会社がよっぱど早く終わったのか、この日のために会社を早退してきたとしか思えません。「あそこは母子家庭ではないか」とでも言いたげな周りの目を気にしながら、7時半にスーツ姿でかけつけてくれた夫を見た時には(これでもだいぶ頑張ってくれたみたいです)、安堵のため息が・・・。しかし驚くなかれ、翌日午前中に行われたオープンハウスにまで、半数が父親同伴だったのです。これは国民性なのでしょうか。日本人の私から見たら、ちょっと考えられない光景です。
もう一つ、アメリカならではだと思ったのは、子供の送り迎えがドライブスルーでできること。スクールの入り口に車を停めると、先生が車から子供を出し入れしてくれます。どのスクールでもというわけではありませんが、乳児がもう一人いる我が家にとってはかなり魅力的なシステムです。
さて、一番心配している英語の話。全く英語が話せない上に日本人が一人という環境はどんなものかと思っていたら、先生曰く「ちゃんとついていけてるから問題なし」とのこと。本人もすこぶる楽しそうで、先生が息子に話しかけている「Say hello(こんにちはは?)」とか「Good job Yuya(よくできたね、悠哉)」という言葉を、そのまま友達に言っているのが笑えます。子供は適応が早いというから、そのうち英語には慣れるでしょうが、逆に心配になってくるのが日本語。こればかりは親の役目ですから、読み聞かせをたくさんしようと心掛けています。夢は大きくバイリンガル!!でも先は長そう・・・。
2004年11月
■写真は、プリドライブスルー