39 知って得する!アメリカの買い物事情
私は買い物が大好き!ということで、これまでの「シカゴだより」でも、アメリカで買い物をしていておもしろいなと思ったシステムや習慣を時々紹介してきました。でも、まだまだおもしろい話がたくさんあって、言い足りないのです。そこで、今回はその総集編+α。題して「知って得する!アメリカの買い物事情」です。
アメリカに旅行した経験がある方はご存じのように、日本では見かけないモノなど品揃えが豊富で、とにかく安いのがアメリカ。観光そっちのけでショッピング・アニマルに変貌する方も多いでしょう。というか、はなから買い物目的で来ている人多数。ならば、お得な情報をゲットして、もっと買い物を楽しんでくだされ。
まずは新聞を見てください。特に日曜版がオススメ。広告、いわゆるチラシがビックリするほど入っているので、それを有効活用して欲しいのです。チラシにはクーポン券がたくさんついてきて、50セントオフや1ドルオフというのは当たり前、中には「1アイテムどれでも40%オフ」なんていうお店のクーポン券もあります(写真)。せこせこクーポン券を切って、お財布に忍ばせてるなんてオバサンくさいって言われそうですが、こちらでは若い子もみんなやってます。だって、100ドルの洋服が60ドルになるんですよ。使わにゃ損損!もし目指すクーポン券の品物が売り切れだったとしても、店員に「レインチェック」をもらっておけば後日その割引額で買うこともできます。
「シニアディ・セール」というのも見逃せません。月に2、3回、シニア(65歳以上)だけの割引セールというのがあって、スーパーはもちろん有名デパートでも驚くほどの割引になります。私などがそれを知らないでたまたまその日に買い物に行くと、店中おじいちゃん、おばあちゃんだらけってこともしばしば。シニアにやさしい国なのです。
お店のクーポン券「1アイテムどれでも40%オフ」 |
スーパーに行って驚くことは、「Buy One Get One Free(1つ買うともう1つ無料)」(写真)という表示。例えば昨日まで定価で売っていたハーゲンダッツが、今日は2つ買っても1つ分の値段なのですから、この価格の差にビックリです。アイスならまだいいのですが、1ネットに15個くらいわんさとオレンジが入っているのに、もう1ネットタダと言われてもちょっと買う気にはなれませんね。ある時レジの店員に、「タダなのは知ってるけど、食べきれないから1ネットだけでいい」と言ったら、「それじゃアナタ損しちゃうでしょ。私が内緒で1ネット半額にしてあげる」だって。システム化された大きなスーパーなのに、このアバウトさが好きよ。
その他、スーパーなどでよく「2個で5ドル」なんて表示がありますが、1個2.5ドルでちゃんと売ってくれます。だったらこんな表示することないのに・・・・。
「リベート(払い戻し)制度」もアメリカならでは。例えば、以前10ドルのCD-Rを買ったのですが、その横に「リベート10ドル」と大きく表示してありました。CD-Rを買った後でそのレシートのコピーを所定の住所に送ると、あとで10ドル分の小切手が送られてくるというもの。つまり、CD-Rはタダってことなのです。こんなのアリ??って最初は思いましたが、広告につられて買っても、その後レシートを送る人はほんの一握りなんだそう。そういえば、私も送ってなかったっけ。まんまと戦略にはまってしまいましたね。
最後に、商品の返品の話。アメリカのほとんどの店では、食料品以外の返品は90日以内と期間が長いのが特徴です。しかも開封して少しくらいの使用なら大抵はOKで(明らかに使っていたようなものはダメ)、現金で戻ってきます。ところによっては、一年以上前に買った商品でも返品できたり、レシートがなくなってしまったのに返品できるというから驚きです(私はやってことないけど、複数の友達ができたと言っています)。
アメリカでだれかにプレゼントを渡すときには、「ギフトレシート」を添えるのが一般的。見た目はレシートそっくりですが、値段が書いていないのがギフトレシートで、もらったプレゼントが気に入らない時にこのレシートをお店に持って行って、同額分の商品と交換できるわけです。合理的といえばそうですが、ちょっと寂しい気も。と言いながら、私も何度か交換させてもらいました(笑)。
こんなにおもしろくて便利でお得なシステムがたくさんあると、日本での買い物が物足りなくなりそう。まっ、その分日本は品質がいいですからね。それでよしとしなくては。
2006年2月