KUMIKO PAGES/TOP PAGE
KUMIKO/BACKNUMBER

kumikoのほとんど毎日ページ
2005年2月


田辺寄席30周年記念落語会 〜春之輔師匠の「もう半分」を聞く会〜

田辺寄席の30周年記念落語会も今回がすんであと1回となった。9月から7カ月9回の公演だからすごいことである。わたしはそのうち5回行って来月も行くつもりだ。
今月の演目は、「開口0番・船場」桂文太、「転失気」桂壱之輔、「にぎやか寿司」桂一蝶、「軒づけ」桂文太、「音曲漫才」姉様キングス(桂あやめ、林家染雀)、「もう半分」桂春之輔。
文太さんは来月の鶴瓶さんの日に行くから今日は休もうという人がいるかと思ったが、満員でありがたいと言って、大阪「船場」の語源や船場の旦那とはどういうものかなど笑わせながら教えてくれた。
若くて元気な壱之輔さん、医者に「転失気」(てんしき)はあるかと聞かれてあると答えてしまったお坊さんが、弟子に教えたことがあるはずのそのモノはなにか調べてこいと言う。みんな知ったかぶりの返事で、置物だったり食べ物だったりするが、実はオナラのことだった。
桂一蝶の個性ってちょっといままで知らないタイプ。ごつごつしたところのない豆腐のような人だ。桂三枝作の創作落語「にぎやか寿司」は、名前だけにぎやかな流行らない寿司屋でのできごと。寿司の食べ方がむちゃくちゃうまい。
文太さんの落語はものすごい精進を感じさせる。端正でありながらぐっと落として笑わせるところも大好き。「軒づけ」は素人義太夫の仲間が近所をまわって軒先でうなり、あわよくば、お上がりと言われてうなぎの茶漬けをご馳走になろうという計算なのだが、なかなか思うようにいかない。そこで考えたことは・・・。
中入のあとが姉様キングスの「音曲漫才」で、これがもうケッサク。あやめさんはともかく染雀さんも白塗りして島田のカツラをかぶって芸者姿で登場。染雀さん(美形)は三味線、あやめさん(もちろん美貌)はバラライカ(ロシアの楽器で三味線と同じく三本の弦)を持って、時事問題をトンコ節や都々逸にして歌う。お腹を抱えて笑った。
春之輔師匠(上方落語協会副会長)の「もう半分」については昨日書いた。噺が暗いのでとマクラでたっぷりと笑わせてくれた。噺のはじめの居酒屋(ちがう言い方を思い出せなくて)で出す「大根の炊いたん」「鯖の炊いたん」は、「大根を煮た」「鯖を煮た」では食う気がおこりまへんでに共感。
帰りの地下鉄でお相撲さんを3人も見た。もう春場所が近づいているんだ。

今日の献立
朝:ヨーグルト+蜂蜜、野菜スープ、卵とキャベツとハムのバタ炒め、紅茶、コーヒー。
昼:カレーパン、チョコレートパン、ミルク、りんご、いよかん。甘納豆、煎茶。
晩:寒天+きな粉、焼酎湯割り、鰤の黒こしょう焼き、れんこんの炊いたん、たぬき汁、ご飯、黒ごま、梅干し、焙じ番茶。

2005.2.28


怖い噺「もう半分」

毎月その月の田辺寄席が終わると、桂文太さんによる次の月の「演者・演題目録」の手書き原稿がファックスで届く。それを文字打ちして田辺寄席サイトにアップするのだが、先月の原稿を見てびっくりした。〈桂春之輔師匠の「もう半分」を聞く会〉となっていたのだ。桂春之輔師匠ははじめてだけれど「もう半分」ならガキの頃から知っている。そしてなんたることか、いまのいままで「もう半分」を思い出したこともなかったのに気がついた。
わたしが子どものころは一家そろって落語好きで、夜になるとラジオの落語を聴いていた。夏は怪談噺を蚊帳の中で聴いた。また怪談本をだれかが声を出して読むこともあった。ぞーっとして涼しくなる。暑い夏の古典的な過ごし方(笑)。そんな中で「もう半分」の最後のシーンは白眉だった。なんでそれを忘れてたんだろう。
先日、兄の家で父親の四十九日をやったのだけれど、そのとき「もう半分」と言ったら、兄に大受けしてみんなにあらすじを語ったりしていたが、やる場所が「田辺」と言っただけで、難波から南は天王寺まで、それより南は自分の地図にはないようなことをヌカシよった。わが兄がすっかりキタの人間になってしもて情けなくて涙も出ない(笑)。
そんないきさつがある「もう半分」だが、春之輔師匠の噺よかったです。そして、これは江戸落語かと思っていたら、その元は上方なんだって。四ツ橋近くの居酒屋が舞台で、いつも湯のみに半分だけ飲んでまたもう半分飲む、荷車引いて野菜を売るおじいさんがいた。その日は義理の娘が新町の苦界に身売りして作ったお金の五十両を、その店に置き忘れたことからはじまる。酒屋の夫婦はそのお金をネコババしてしまう。絶望したおじいさんが身投げする橋が西長堀川にかかる吉野屋橋、なんとわたしの生活圏の噺である。酒屋は繁盛して子宝にも恵まれるが、産まれた子どもがじいさんそっくり、夜中に行灯の油を飲んで「もう半分」。

今日の献立
朝:バナナ、ヨーグルト、キャベツのミルク煮、じゃがいものブレーメン風、紅茶、コーヒー。
おやつ:田辺寄席の駄菓子、お茶。まんじゅう、ひなあられ、煎茶。
晩:焼酎湯割り、さばきずし、菜花のかつお炒め、ご飯、みそ汁(じゃがいも)、塩鮭、キムチ、納豆、焙じ番茶、寒天+桃缶。

 

2005.2.27


正直、誠実、会費

2月はあっという間に月末が来る。お水取りがすぐにはじまるし終わったら春だ。そしてお彼岸がきたらこっちのもの。もう少しの辛抱だけど、この時期が一年中でいちばん寒い。今日は雪がちらつきそうな天気だったけど、このへんでは少し冷たい雨が降っただけだった。
よく冷える夜である。ふとん乾燥機でおふとんを温めて早寝しよう。今夜は通常ならVFCの例会がある日だが、お店がどうしても断れないパーティがあるそうで取りやめにした。この寒さだもん、出かけるのはおっくう、中止でよかった。でも、月に一度を10年ほど続けているので、なんかヘンな感じ。
一仕事終わったから飲みに出ようと昼間は言っていたのだが、夕方に近づいたら、寒いし家で飲もうになってしまった。
さっきテレビ大阪(WBS)にライブドアの堀江社長が出ていたので、ずっと見ていたが、最後の一言「正直に生きるのがいちばんです」はおもしろかった&よかった。わたしの愛する「黒猫ジェニーのおはなし」(エスター・アベリル)のジェニーが入会するキャットクラブの会則が「正直、誠実、会費」で、わたしは心の中でVFCの会則としている。「正直に生きる」、こんなくさい言葉を正面切って言える人はめったにおれへんで。好感度アップしました。

今日の献立
朝昼兼用:バナナ、ヨーグルト、野菜スープ、マカロニ(マカロニ、ツナ缶、ニンニク、タマネギ、エリンギ、パセリ、トマト、チーズ)、トースト、蜂蜜、紅茶、コーヒー。
おやつ:チョコレート、紅茶。
晩:赤ワイン、フランスパン、ポーチドフィッシュ(鮭)ローズマリー風味+ソース(マヨネーズ+酢)、レタス+マカロニ(残り)、蜂蜜、紅茶、寒天+桃缶。

2005.2.26


春で、朧で、御縁日―泉鏡花「日本橋」

プールに行くとき渡る橋は松島橋。川幅が狭いから橋は短いし横幅も狭い。それまで2年半ほど行っていた下福島プールは、堂島大橋前のバス停で降りて堂島大橋を渡っていた。堂々たる橋だったから、あまり橋を渡っているという感じがしなかった。西プールに行くようになって松島橋を歩いていると、橋を渡っている気分になる。見渡せばマンションやビルばかりだが、どこか下町っぽくて懐かしい気持ちになる。
今日は風が冷たかったけど、日差しが明るくて川面がきらきらしていた。立ち止まって眺めていたら、突然「春で、朧で、御縁日」という言葉がひらめいた。泉鏡花「日本橋」の一節である。帰ってすぐに本の山から引っ張り出した。岩波書店から出ている全集の二六巻である。
ひな祭りの翌日で縁結び地蔵の縁日の夜、医学士の葛木は日本橋の上から紙包みを水に投じる。そのまま去ろうとすると巡査の笠原に止められる。その包みの中身を疑われたためで、詰問されて「あれは栄螺と蛤です」と答える。そこへ通りかかった芸妓のお孝が身元を引き受けようとして、葛木の名前の後から「おなじく妻と書いて頂戴な」と言い切る。めちゃくちゃ粋な出だし、そして義理とお金にからまれた世界で、愛と正義に生きようとして苦悶する人間の物語がはじまる。
この泉鏡花全集が出たのが1975年だからもう30年前になる。予約して届いた順に全部読んだんだなぁ。いまみたいにパソコンはないし、仕事は忙しかったけど、本を読む余裕はあったんだ。

今日の献立
朝:バナナ、ヨーグルト、野菜スープ、トリ胸肉の蒸し煮+レタス、紅茶、コーヒー。
昼:焼き飯、りんご、桜餅、煎茶。
晩:寒天+きな粉、焼酎湯割り、鯖の煮付け、ほうれん草+じゃこ、手羽先の煮物(残り)、ご飯、みそ汁(さつまいも)、卵焼き(ニラ、桜えび入り)、黒ごま、焙じ番茶、甘納豆。

2005.2.25


寒いのにもあきてきた

「寒いのももう少しやね」と言ったら「また暑い夏がくるやん」という返事を続けて聞いた。月並みなことを言ったわたしもわたしだが、同じ返事があったということは、いかに大阪人が夏の暑さにまいっているかがわかる。わたしの返しは「夏あれだけ暑かったのに、なんでこんなに冬が寒いのかしらね」である。ほんと、今年の冬は去年12月は暖かかったが、今年になってからは格別寒い日が多い。寒さはまだ続きそうだ。日が長くなって日差しが明るくなっただけでもいいか。野菜の「菜花」に黄色いつぼみがついていたのでコップに挿した。テーブルが春になった。去年もその前の年もそうしたっけ。

今日の献立
朝:りんご、バナナ、ヨーグルト、ミルク、セロリとじゃがいもの蒸し煮、紅茶、コーヒー。
おやつ:桜餅、煎茶。
晩:寒天+蜂蜜、焼酎湯割り、鯵の塩焼き+刻みキャベツ、手羽先の煮物(手羽先、たけのこ、椎茸、ねぎ、いんげん)、ご飯、みそ汁(舞茸、えのき)、黒ごま、キムチ、焙じ番茶。

2005.2.24


懐かしの角寒天

寒天を食べ出してから今日で5日目である。いつまで続くかわからないけど、できるだけ食べる習慣をつけていきたい。NHKテレビの「ためしてガッテン」で言ってたんだけど、高血糖・高コレステロール・高血圧・肥満の改善及び予防に有効だそうである。
番組中に高血糖と診断された人が食べていたのは、食事の前に四角く切ったものにきな粉をかけていたように思う。そのあとにいろいろとレシピ(ハンバーグ、春巻き、餃子)も用意されていたが、いずれもうちではつくらないものばかりだ。基本というかいちばん簡単な食べ方にしよう。
ということで、ポランのカタログを見たらあったので注文した。届くのが1週間後になるので、スーパーに買いに行ったら、見えにくいところに真っ赤な角寒天と白い糸寒天があり、そのうしろに半分に切って4本入りの角寒天があった。その角寒天を4日間食べたわけだけど、作り方はえらく簡単であった。水につけて柔らかくなったら千切ってしぼり、鍋に水(1/2本にコップ1杯弱)と寒天を入れて沸かして、とろけたら火を切って容器に流しこんでさます。固まったのを適当に切って、きな粉か蜂蜜をかけ食前に食べている。
今日はポランから昔ながらの角寒天(2本で221円)が届いた。懐かしいっす。昔はどこの台所にもあったよね。わたしは生まれてはじめて使いました。

今日の献立
朝:ヨーグルト+蜂蜜、キャベツのミルク煮、ベーコンエッグ、アボカドサラダ(アボカド、タマネギ、トマト、コリアンダー、レモン)、紅茶、コーヒー。
昼:皿うどん、焙じ番茶、りんご。
晩:寒天+きな粉、親子丼、ほうれん草のおひたし、ひじき、たくわん、焙じ番茶。

2005.2.23


ライブドアサイトで堀江社長所信表明を見た

わたしはずっとメールソフトは「EUDORA」を使っているが、日本語版発売元が一昨年からライブドアになった。毎朝メールを読もうと「EUDORA」を立ち上げるとライブドアの文字が目に入る。それだけがわたしのライブドアとの接点だったが、今夜は登録会員になってしまった。7時のNHKニュースで、堀江社長がライブドアサイトで所信表明を配信していると言ったので、見ようと思ったら、会員登録をしていないと見られないのだ。そうなったらよけいに見たい気持ちが強まり手続きをした。今日はこんな人が多くて会員数が増えているだろうな。
昨日(21日)からはじまって5日間毎日あるそうで、今夜は2日分を見聞きすることができた。うちの場合は別ウィンドウを開いて見ることになったが、鮮明な画像と聞き取りやすい話し方で堀江社長の言い分がよくわかった。テレビのインタビューでは悪意ある質問をされる場合もあるし、編集されている場合もあるだろうから、これだけ彼の話をまとめて聴けてよかった。あと3日続けて聴くことにしよう。
資本主義だからあの行為はしかたないとしても道徳上どうだとか、テレビに出るたびに人気が落ちているとか、マスコミに登場している人たちからはすこぶる評判が悪い。今回の件で日本にはまだ封建時代の気持ちの人が多いことがわかった。

今日の献立
朝:ヨーグルト+蜂蜜、キノコスープ、ベーコンと野菜(じゃがいも、タマネギ、エリンギ)炒め、紅茶、コーヒー。
昼:芋粥、梅干し、焙じ番茶。
おやつ:豆大福、煎茶。
晩:寒天+きなこ、焼酎湯割り、いか大根(残り)、ゆりね卵とじ、ご飯、みそ汁(舞茸)、菜花のかつお炒め、海苔、たくわん、焙じ番茶。

2005.2.22


寒かったけど心は春

昨日から寒い。土曜日は雨だったけどそれほど寒くなくて夜の外出にはよかった。傘を持って出たが、帰りは月が中天にかかり星がきらめいていた。今日の朝は格別寒かったらしいけど、お昼まで寝ていたので言う資格なし。確定申告をやってしまい、VFC会報をしゃにむに作って送り、知り合いに頼まれた用事をすませて、昨日は家事にあけくれ、今日はお休みモードである。
午後から堀江方面に散歩に出かけた。チャルカでおいしいコーヒーとケーキをたのんで、ガラス戸の外の花を眺めてゆっくりとした時間を過ごした。友人に贈る品物もちょうどいいのがあってよかった。そのあと本屋へ行って雑誌を買い、久しぶりのアートハウスにまわった。女主人にだれかと勘違いして話しかけられて、そのおかげでおしゃべりし名刺も渡した。趣味の名刺ですが、と言ったら、お仕事はと聞かれた。話がてきぱきと進むのがさすが。とってもおしゃれな猫の絵はがきをいろいろと買った。あとはぶらぶらと街歩き。新しいブティックやカフェやヘアサロンを見つけて、もの足りた気分。

今日の献立
朝昼兼用:バナナ、ヨーグルト、カレースープ、ベーグルサンド(トリ胸肉、レタス)、紅茶+蜂蜜、コーヒー。
おやつ:ケーキ(ガトーショコラ生クリーム添え)とコーヒー。大福と煎茶。
晩:寒天+蜂蜜、焼酎ストレート、いか大根、ご飯、みそ汁(かぼちゃ)、ほうれん草おひたし、納豆、梅干し、焙じ番茶。

2005.2.21


蜂蜜の味

去年の11月に蜂蜜好きのお二人にメールをいただいてから、それまで中国のとか明治屋のとかでじゅうぶんと、こだわらなかった蜂蜜を気にするようになった。
まず輸入もの(フランス)のアカシアとオレンジの小瓶で試してみて、これはいいなとポランの百花蜜の大瓶を買った。アカシアとオレンジは西洋の味がしたが、国産百花蜜は仏さんのような味がする。レンゲが主なのかな。花によって違うんだとよくわかった。いま食べているのはポランの栃蜜の大瓶で、いままででいちばんうまい。栃の花ってどんなのかしら。マヌカ蜜を食べてみたいが高価だからやめて、次は阪神百貨店の蜂蜜を量り売りしてくれる「ラベイユ」に行ってみよう。
紅茶に入れてもおいしいし、Sさんに教えてもらったのだが、トーストや黒パンにチーズをのせてその上に蜂蜜をかけてもうまい。ヨーグルトに入れるときもあるし、今日は寒天にかけてみた。
子どものときは台所の片隅に白くなった蜂蜜の瓶がおいてあって、唇が荒れたときつけてもらえた。貴重品やったんやね。

今日の献立
朝昼兼用:バナナ、ヨーグルト、カレースープ、茹で卵+ニンジンサラダ、トースト+チーズ+蜂蜜、紅茶、コーヒー。
おやつ:りんご、かりんとう、チョコレート、焙じ番茶。
晩:寒天+蜂蜜、焼酎湯割り、鍋(カワハギ、豆腐、春雨、ネギ、生椎茸、水菜、うどん)、甘納豆、焙じ番茶。

2005.2.20


"nu things" で山本のりこのボサノヴァを聴く

これを書きながら買って来たCD「Calor」(カロール)を繰り返し聴いている。だんだん慣れて来て良さがなじんできた。本人の歌を聴いてきたばかりだからね。
さっき"nu things" でボサノヴァの歌い手、山本のりこの歌をはじめて聴いた。ギターを持って静かに出てきて、さりげなく歌い出した歌はあくまでも静か。ボサノヴァって「イパネマの娘」とかジャズのうちだと思っているくらいの知識しかないものだから、歌がはじまったときはちょっと驚いた。この感じはファドみたいだと思ったのだが、これまたファドをよく知っているわけでもない。ギターがすごくうまくて、声が洗練されていて、じっと聴いていると味わいがあってインテリっぽい。
のりこさんは東京に住んでおられるが、宝塚出身で本町でOLの体験をしたことがあるそうだ。トークが大阪弁まじりになるのはそのせいだった。CDにサインもしてもらってしあわせ。

今日の献立
朝昼兼用:バナナ、ヨーグルト、カリフラワーのサブジ、ミルク、オープンサンド(ハム+レタス、チーズ+蜂蜜)、紅茶、コーヒー。
晩:赤ワイン、シーフードと野菜のスパゲッティ、りんご、いよかん、コーヒー。赤ワイン。

2005.2.19


焼きエリンギ

いまキノコが安い。先日はマッシュルームが1パック100円だったので2パック買い、マッシュルームスープやマカロニやオムレツに入れて楽しんだ。同じ作り方で他のキノコを使ったスープをたまにつくるが、やっぱりマッシュルームスープはうまい。少しくらい高くても食べたいときは買おうと思った。
今日はエリンギが1パック89円だったので2パック買って、先週の新聞に出ていたやりかたで食べたらおいしかった。エリンギを縦に割き、焼き網で焼いて、塩を入れたごま油をつけたのを、熱いうちに食べただけである。キノコは焼いて食べるのがうまいというのを忘れていて、カレーやスープに入れたり、炒め物にしていたが、焼くのがいちばんうまいわ。オリーブオイルにつけるのも書いてあったのでまたやってみよう。

今日の献立
朝:バナナ、ヨーグルト、ベーコンとグリンピースのスープ、ハム+レタス+マカロニ、紅茶、コーヒー。
昼:安倍川餅、煎茶、かりんとう。
晩」寒天(きな粉かけ)、焼酎ストレート、カツオのたたき、焼きエリンギ、おほうとう(うどん、豚肉、揚げ、カボチャ、さつまいも、ニンジン、ネギ)、焙じ番茶。

2005.2.18


木村二郎さん訳 リチャード・スターク「悪党パーカー/電子の要塞」

「悪党パーカーシリーズ」の20作目。最初の数冊をおもしろいぞと父親がくれたのを読んだのがはじまりだった。その後東京在住の弟に会ったとき、これはおもしろいから読めと言われて、とうに読んでるわいと返事したことがあるが、その弟は早死にしてしまった。いまはその娘が古本屋を探しまわってけっこうな値段で買っているらしい。今回も「電子の要塞」買いましたよとメールがきた。
なんで強盗の小説がおもしろいんだろうと考える。まるで鬼平さんが強盗になったみたいなパーカーである。頭が良くて、気が利いて、体が頑丈で、意志が強い。そして非情である。まんまハードボイルド。同じハードボイルドでも私立探偵のようにセンチメンタルなところがない。
さて、「電子の要塞」は出だしからすごい。【電話が鳴ったとき、パーカーはガレージで男を殺しているところだった。】、ようやるわ、としか思いようなく読み出すと、すぐに仲間から電話がかかり、仕事を一緒にやらないかと誘われる。いい感じ。無駄がなくスピードがある。仲間に会いに行くのに、殺した男が持っていた名前とクレジットカードを使う。パーカーは当面の仕事をすませてから加わると言い、殺した男の背景を探ってひとつひとつ潰して行く。丹念なプロの仕事である。
今回は題名のように、相手は“ドット・コム業界”で大金を儲けて世界のあちこちに屋敷を持つ大金持ちである。その“電子の要塞”を破るための頭脳が必要だが、仮出所中のエレクトロニクスの専門家ロイドが加わる。ロイドの心理状態に納得させられたし、強盗される側は同情できないように書いてあるし、最後はうまくいくとわかっていてもはらはらしてしまうし、うまい職人芸に堪能させてもらって満足して終わる。最後の悪党どうしの少ない言葉のやりとりにほろりとするものがあった。
パーカーってやっぱり魅力がある。いま映画にしたら役者は誰がいいかなぁ、おれへんなぁ。メル・ギブソンは似合えへんかった。また《殺しの分け前/ポイント・ブランク》を見たくなった。35年も前に見た映画で、数年前からはビデオで何回か見ているが、リー・マーヴィンとアンジー・ディキンソンよかったなぁ、とまた言っております。(ハヤカワ文庫 760円+税)

今日の献立
朝:ヨーグルト+蜂蜜、コーン入りミルク、オムレツ(卵、ハム、マッシュルーム、タマネギ)、紅茶、
コーヒー。
昼:おじや(ご飯、大根、ニンジン、えのき、味噌)、ひなあられ、煎茶。
晩:焼酎ストレート、鯵の塩焼き、豚肉と生姜の炒めもの、ほうれん草+じゃこ、ご飯、みそ汁(なめこ)、納豆、焙じ番茶。

2005.2.17


アブサンを飲んでみた

去年の11月23日、細野ビルのジャズライブに行った帰り、ヘアサロン・シュリットの人たちといっしょに堀江のカフェバー「アブサン」に行った。そのときはみんなでボジョレ・ヌーボーを飲んだのだが、横のテーブルにいた外国人の男性2人が飲んでいたお酒が気になった。コップのお酒がぼぅっと燃えている。聞いたら「アブサン、おいしいですよ、飲んでみたら」と日本語で答えてくれた。それで今度はアブサンを飲みにこようとなった。
先週は3連休があったが仕事が重なっている。でも夜くらい出かけてもええやろと夕食後おしゃれ(?)して出かけた。寒くてあまり人通りもない感じだが、バー「アブサン」のドアを開けると熱気があふれていた。男性はほとんど外国人、女性は日本人もかなりいて、みんな顔見知りというか常連のようで和気あいあいとしゃべり飲んでいる。
隅の席に座ってアブサンを注文したが、アルコール度が高いというのでわたしは敬遠してワインにし、相方のを少しかすめることにした。四角い小さいお盆が運ばれて来た。レモンを入れたコップに穴をあけたバターナイフみたいなをわたして角砂糖を乗せ、その上からアブサンを注ぎ火をつける。角砂糖が燃えて美しい炎が上がった。それが終わってから、お湯(あるいは氷水)を注いで飲む。味はすごーくエキゾチック!
「飲む人ようけいてはる?」と聞いたら「日本人は匂いがいやと言う人がけっこういますけど」とのこと。うちらは合ったみたい。気持ちよく風に吹かれて帰った。
帰ってから調べたので少し解説。
アブサンは最も強い酒(60〜90度)だという。原料はニガヨモギの葉で、アニス・茴香を香料として加える。エルブ・アブサント(ニガヨモギ)は「聖なる草」と言われ、中世まで貴重な薬草だった。1797年、この植物を主原料としたリキュールが発売されたのが「緑の魔酒」アブサンで、ランボーやモーパッサンが耽溺し、ゴッホが精神錯乱したのもこの酒のせいだと言われている。1900年代はじめにはヨーロッパ各地で禁止されたが、80年代から解禁する国が多くなってきたそうである。アメリカではまだ禁止されているとか。

今日の献立
朝:バナナ、ヨーグルト、野菜スープ、じゃがいものブレーメン風、紅茶、コーヒー。
昼:サンドイッチ、チョココルネ、ミルク、紅茶、りんご、いよかん。ひなあられ、煎茶。
晩:焼酎湯割り、かますごの二杯酢、大根おろし、茹でブロッコリー、卵掛けご飯、みそ汁(さつまいも)、ひじき、しめじ昆布、たくわん、焙じ番茶。

2005.2.16


薩摩焼酎「薩摩息吹」

バレンタインデーに相方にあててとどいた宅配便、中身は焼酎「薩摩息吹」が2本と「温泉水99」というアルカリイオン水が4本入っていた。送ってくれたのは当ページ昨年の11月16日に書いた「45歳で初産の友」である。さっそくお礼の電話をしたら、あまり手に入らないものだから、味わって飲んでほしいとのこと。ありがたくバレンタインデーディナーとした。この日は猫の花子の命日でもある。
薩摩にちなんでということで、新生節があったので買ってきて、半分は生で食べることにした。適当にほぐして大根おろしと山葵醤油。半分は焼き豆腐と淡白に炊いた。焼酎はストレートで飲んだほうがおいしいと言われたので、ロシア土産の小さな木彫りの猪口に入れた。すべて渋い色の赤と黒と金の模様が気に入っている。温泉水のコップを横においた。これはうまい。焼酎というよりスピリッツという感じ。
今日は湯豆腐で飲んだけどうまかった。そういえば出産祝いをまだしていなかったわ。なににするか真剣に考えなくちゃ。

今日の献立
朝:バナナ、ヨーグルト、野菜スープ、マカロニ(残り)、紅茶、コーヒー。
昼:野菜たっぷり皿うどん、ジャスミンティ、チョコレート。
晩:焼酎ストレート、湯豆腐(豆腐、春雨)、目刺し、ご飯、ひじきの煮物(ひじき、薄揚げ、干し椎茸、ニンジン)、梅干し、焙じ番茶。

2005.2.15


マレーク・ベロニカの「ラチとらいおん」ディアフィルム幻燈会

昨日の続きです。お話会の後は画廊の1階と2階に展示してある作品を眺めたり、販売品の絵本や小物を手に取って見て、自分へのおみやげにハンガリーの絵本などを買って幻燈会を待った。マロニエの実(栗に似ている)をつないでつくった人形をお話会で見せていただいたが、それを主人公にした絵本(キップコップ)があって楽しかった。
幻燈会も受付順の着席となったが、また運良くいちばん前に座れてゆうゆうと見ることができた。幻燈というのは、ハンガリーの家庭用幻燈機を使った紙芝居(ディアフィルム)のことである。「ラチとらいおん」の絵本が紙芝居のように順番に写し出される。画面の下にハンガリー語の字幕があるが、ここの上映は音楽(トウヤマタケオさん)がつき、可愛い声の男の子の朗読である。素朴だがおしゃれで大満足であった。
わたしたちお客はあこがれの作家に会わせてもらい、楽しませてもらって大満足だったけれど、主催者のみなさんのご苦労は大変だったと思う。ありがとうとチャルカBBSに書きにいかなくっちゃ。

今日の献立
朝:バナナ、ヨーグルト、カレースープ、マカロニ(乾燥マカロニ、ツナ缶、ニンニク、マッシュルーム、セロリ、パセリ、トマト、チーズ)、紅茶、コーヒー。
昼:野菜とチャーシュー入りラーメン、ジャスミンティ、チョコレート。
晩:焼酎(薩摩息吹)ストレート、生節と大根おろし、生節と焼き豆腐の炊いたん、ユリネの卵とじ、ご飯、みそ汁(大根、しめじ、えのき)、ほうれん草のおひたし、白菜の浅漬け、焙じ番茶。

2005.2.14


マレーク・ベロニカさんのお話会

マレーク・ベロニカのことを知ったのは、2年くらい前に堀江のカフェチャルカ(雑貨&喫茶&花のショップ)で「ラチとらいおん」の絵はがきを見かけたときだった。8枚セットの絵はがきが気に入って、使うのがもったいないと思いつつ、でも、可愛いやろとジマンもしたくていろんな人に出したものだ。「みにくい女の子」とともにセットをプレゼントしたりした。
その後で絵本の原書を買った。いま持っているのは「ラチとらいおん」「ブルンミとアンニパンニ」で眠る前に開く本のナンバーワンになっている。知り合いの子どもたちにも翻訳本をプレゼントして喜ばれた。「ぼくも弱虫だから、ラチの気持ちがよくわかる」と言ってくれた子がいた。
今日は原作者のベロニカさんがいらっしゃって、チャルカに近い画廊マイナスケイプスでお話の会があった。3時40分から受付というので、20分早く行ったのだが寒いのにけっこう並んで待っている。細い階段を昇った2階がお話会の場所で、後ろだったけど見やすい席がとれてよかった。
司会者が「マレークさーんと呼びましょう、せーのー」というかけ声で、みんなで呼んだのがおかしかった。マレーク・ベロニカさんはゆったりとした黒のセーターでにこやかに出てこられた。子どものときお転婆でソファの上ではねたりするので、紙と鉛筆を持たされたそうだ。早くから絵のある本を書きたいと思っていたが、18歳のときに描いた絵を父が出版社に持って行くように言って、それが第1冊目の絵本になったという。黒板にさっさと絵を描きながらユーモアたっぷりの話は楽しくて、また通訳の青年がうまくて聞きやすかった。
「アンニパンニ」のシリーズは70年代のものだが、そのスタイルがいま受け入れられていて、今度続編を描かれたそうである。わたしもこの本の古風なのに新しいところに惹かれているので、なるほどと思った。
「ラチとらいおん」にサインをもらったのだが、わたしの番になったとき「大阪の人はみんなニコニコしてくれてうれしいわ」と言ってくれた。一言言葉を交わさせてもらったが、内容はナイショです。
あとはまた明日。

今日の献立
朝昼兼用:バナナ、ヨーグルト、マッシュルームスープ、ハムと卵とキャベツのバタ炒め、紅茶、コーヒー。
おやつ:ドーナツ、紅茶。
晩:焼酎湯割り、マグロのお刺身、サラダ(セロリ、キャベツ、ミニトマト)、ニラと桜えびの卵とじ、ご飯、とろろ昆布汁、サワラの味噌漬け、おから、しめじ昆布、白菜の浅漬け、焙じ番茶。

2005.2.13


早春の香り、ふきのとうの天ぷら

和歌山の友人が庭で見つけたからと蕗の薹を小箱に入れて送ってくれた。早春の香りがする。だから今日は蕗の薹の天ぷらである。もう1年くらい揚げ物から遠ざかっているわが家、相方が小鍋に少量の油を入れてさっさと揚げ、できたてを食べた。ほろ苦さが泡盛の湯割りにあってうまい。20数個あったのを全部食べてしまった。もっと春になったら蕗の葉を送ってくれる。ありがたきはものくれる友(笑)。
その後、いっぱいやりに堀江へ行く。アブサン初体験のお話はまたね。

今日の献立
朝昼兼用:バナナ、ヨーグルト、ミルク、茹で卵、セロリとじゃがいもの蒸し煮、イチジク入り黒パン、チーズ、蜂蜜、紅茶、コーヒー。
おやつ:ドーナツ、コーヒー。
晩:焼酎湯割り、蕗の薹の天ぷら、ご飯、みそ汁(ごぼう)、ねばねば(納豆、卵、山芋、おくら)、おから、焙じ番茶。
夜食:ワイン、アブサン、アラビアンサラダ。紅茶。

2005.2.12


「iWork」を購入

ヨドバシカメラにマックのソフトを買いに行った。いつ発売かと待っていたら知人がもう買ったという話である。あらあらうちも買いに行かなくっちゃ。「iWork」には「Pages」と「Keynote」が入っていて、税込み8190円とわたしでもまあまあ買える価格である。ちょっとした文章のレイアウトや会報などができるかなと思う。
プリンターのインクカートリッジなども買い、iPodやminiを見たり、そのうち買い替えが必要なウィンドウズ機の価格を調べたりしていたら、人いきれで疲れてしまい、DVD売り場にも行ったのだが、見るのがおっくうになった。もうあかんと大阪駅に出てイカリスーパーに寄り買い物して、シャーロックホームズへ行ってギネスを飲んでほっとした。久しぶりの夜の外出だったが、寒うて足腰が冷えてしまった。それにしてもヨドバシの賑わいはすごいわ。
帰ってソフトをインストールしたが、すぐにすらすら使うのは無理だとわかった。ぼちぼち慣れて会報に使うのは来月からやな。マニュアルが2冊あるが、大きさもレイアウトも可愛らしくて気に入った。読む気が起こるマニュアルである(ほんまか)。

今日の献立
朝:バナナ、ヨーグルト、カレーライス、れんこん炒め、紅茶、コーヒー。
昼:ジャムパン、ミルク、紅茶、りんご。
晩:ギネス、かもねぎ、タイ風カレー。
夜食:イチジク入り黒パン、チーズ、蜂蜜、紅茶。

2005.2.11


アン・ファイン「フラワー・ベイビー」

震災前の数年「ホビットの会」というイギリス児童文学の勉強会に毎月行っていた。毎月指定された一人の作家を読み会合で話し合ったのはとてもよい経験だった。気に食わないと決めて読まなかった作家の作品も読んで、やっぱりアカンとわかったのもよい経験だった(笑)。わたしが参加したときはアラン・ガーナーで、それ以来50人くらいの作家の作品を読んだことになる。すごいなぁ。
いまも児童文学はミステリーと並んでわたしの読書の中心だが、手にするのは好きな作家の再読になってしまう。ガーナーもアリソン・アトリーもすごい作家だれど、そして何度も書いている「小公女」「秘密の花園」「リンバロストの乙女」も離されない本だけれど、新しい風にも吹かれなくては。
アン・ファインがいいと聞いて読んでみたいと思っていたら「フラワー・ベイビー」が図書館にあった。読み出したらいままでの児童文学を追い抜いている人だと気がついた。ホビットの会ではファンタジーが好きな人が多かったが、わたしはリアルに労働者階級の子どもたちを書いたのが好きだった。その系列の作品である。
持て余し者ばかりのクラスが、学年始めのサイエンス・フェアのプロジェクトに、小麦粉の入っている袋を赤ん坊とみなし、世話をするという〈フラワー・ベイビー〉のプロジェクトをやることになってしまった。サイモンはアホらしく思いながら世話をしているうちに、ベイビーが可愛く思うようになる。その過程がおもしろい。そして〈フラワー・ベイビー〉についての日記を書いているうちに、自分を置いて出て行った父親のことを考えるようになる。口笛を吹きながら出て行った父、その口笛はなんの曲を吹いていたんだろう。
最後のシーン。先生が学校の廊下でサイモンを見て、【通りすぎようとする若者の姿に、高くそびえる白い帆船が開かれた世界へと出港していくさまを見て、思わず敬意をはらい、後ろに身を引いたのだった。】これぞ物語!

今日の献立
朝:バナナ、ヨーグルト、カレーライス、コールスロー+レタス+プチトマト、トースト+蜂蜜、紅茶、コーヒー。
昼:シリアルバー+カマンベールチーズ、ミルク、紅茶、りんご。
晩:ご飯、みそ汁(大根、舞茸)、ママカリの酢漬け、かぶ酢、薄揚げと水菜の炊いたん、しめじ昆布、焙じ番茶。

2005.2.10


山本やよいさん訳 ピーター・ラヴゼイ「漂う殺人鬼」

ダイヤモンド警視が活躍するシリーズ8冊目。前作「最後の声」では愛妻ステフが殺人事件の犠牲者となってしまった。それ以来自宅を家庭と思えなくなったダイヤモンドは孤独な生活を送っている。
物語はバース警察署の上司ジョージナが、休暇中に愛猫をどこへ預けるかと悩むところからはじまるが、それは序章。海水浴客で賑わう海辺で女性が殺されているのが見つかるのが事件の発端である。所轄の警察の女性主任警部のヘンリエッタ・マリン(ヘン)が担当するが、殺された女性は殺人事件を追っているプロファイラーのエマ・タイソーで、バースの住人であることがわかる。それでダイヤモンド警視の登場となる。ヘン警部はすごく小柄だが、誰に対しても一歩も引かない、男社会で生きるすべを学んできた女性である。なにごとも耐え抜き着実に昇進してきた。彼女が身につけた男の習慣はひとつ、葉巻をくゆらすことだ。ダイヤモンドとヘンのやりとりが今回のおもしろいところである。
かたや、秘密にされていたが、映画制作者が殺され、その犯人と名乗る男からプロゴルファーと元歌手のアナに対する殺人予告があった。しかもこの事件を秘密にプロファイリングしていたのがエマであることがわかる。エマのパソコンに残された日記を解読すると、エマが最近つきあっていた男を捨てたことがわかる。その男をエマ殺しの疑いで調べるがアリバイがあった。
元歌手アナを殺人から守るために必死になるダイヤモンド、エマ殺しを追うヘン、あつかましくもからかいのメモを残す犯人。夢中で読み進むうちに、事件はちゃんと解決する。序章とうまく結びつくしね。(早川書房 2100円+税)

今日の献立
朝:バナナ、ヨーグルト、ミルク、フレンチトースト、りんご、いよかん、紅茶、コーヒー。
昼:皿うどん(麺、チャーシュー、桜えび、タマネギ、ニンジン、エリンギ、ネギ)、ジャスミンティ。
晩:ビール、カレーライス、コールスロー+プチトマト、らっきょ、紅茶。

2005.2.9


久しぶりにテレビで「鬼平犯科帳」

今日は朝から確定申告の書類をつくった。いままで送られてきた用紙に記入していたが、今回はパソコンでやってみたらえらく簡単だった。国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」へいき、所定の事項を入れていくだけだ。申告書を書くまでの下調べをするのは同じだけど、最後に申告書を書くのが肩が凝る仕事なのだ。プリンターから出てきた書類を見て感心した。うまくできてる。これを郵送したらいいんだけど、わたしは税務署まで持って行くつもりである。受け取ったというハンコを捺してもらわんと(笑)。
マッサージに行ってしゃべっていたら日曜日のテニスの話になった。それから昨日のアメフトとスポーツ中継の話になって、なんでもよく見ていると感心されてしまった。サッカーでは中田くんと中澤くんと宮本くん、野球では新庄くんとダルビッシュくん、相撲では大ちゃんこと栃東、K-1では須藤元気くん、フィギュアスケートでは村主さんと言ったら笑われた。
7時に食卓前にセーフで、ご飯を食べながら「鬼平犯科帳」を見た。2時間番組だったからたっぷりと楽しめた。最近は「剣客商売」のほうが気に入っているように思っていたが、「鬼平犯科帳」もやっぱりええわ。ライブドアが番組に介入して時代劇を増やしてくれたらええのに。

今日の献立
朝:バナナ、ヨーグルト、コーン入りミルク、ベーコンと野菜(じゃがいも、タマネギ、エリンギ)炒め、紅茶、コーヒー。
昼:辛ラーメン(チャーシュー、ネギ)、ジャスミンティ、りんご。
晩:焼酎湯割り、ヤケイカお刺身、ワタとアラをホイルに包んで焼いたん、ご飯、みそ汁(大根、舞茸)、塩鮭、揚げと水菜の炊いたん、おから、梅干し、焙じ番茶。葛湯。

2005.2.8


弱いから強い

1月23日に神戸で行われたシンポジウム「多元的な記憶を伝えるために」で提言された、「体験を〈分有〉すること、そして体験の記憶を他者にゆだねること」、また「記憶を他者にゆだねるということは、自らを差し出す弱者の立場に立つことだ」ということを考え続けている。
昨日の夜、教育テレビの音楽番組をつけたら五嶋みどりのインタビューをやっていた。つけた途端だったのでメモをし遅れたのだが、現代音楽を子どもたちのために弾き、その演奏を子どもたちが受けとめてくれたこと、そのことによって、五嶋みどりは子どもたちと気持ちを分かち合えたと言っていた。そうなんだ、五嶋みどりは伝えたんじゃなくて、分かち合えたと感じたのだとわかった。
こういうことで、わたしの〈分有〉ということに理解も深まっていくみたいだ。震災にかかわる人たちと音楽家と、偶然のようだけど「いま」の空気を吸って活動している人の「いま」の感覚なんだよね。
また、「自らを差し出す弱者の立場に立つ」ことは、弱い立場に立つからこそ強くなれるのではないかと考える。「弱いから好き」(「あの人、弱いからきれい」「あの人、弱いから好き」「あの人、弱いからセクシー」〈当ページ2004年10月〉)と長沢節さんは書き残されたが、弱い立場からものを言う人こそ強いとわたしは思う。

今日の献立
朝:バナナ、ヨーグルト、アイリッシュシチュー、トリ胸肉の蒸し煮+レタス、紅茶、コーヒー。
昼:おじや(ご飯、薄揚げ、大根、しめじ)、しめじ昆布、梅干し、焙じ番茶、とうふあられ、りんご。
晩:焼酎湯割り、キスと焼き豆腐、ほうれん草+じゃこ、つみれ汁(トリつみれ、水菜、味噌)、ご飯、野沢菜、糸コンニャク、焙じ番茶。ミルク、チョコレート。

2005.2.7


テレビでテニス

昨日と今日は昼間からテレビを見てしまった。夏の野球は見なくなったが、冬はマラソンありサッカーありフィギアスケートありで忙しい。そして昨日今日はテニスだった。
昨日は「東レ・パンパシフィック・オープン」準決勝戦があり、マリア・シャラポワと浅越しのぶが戦った。シャラポワがやすやすと勝つと思ったら、浅越がみごとによく粘っていい試合だった。そしたら今日も見なくちゃとなって、2時半からシャラポワとリンゼイ・ダベンボートの試合をしっかり見た。伊達公子が活躍していたころはよく見ていたが、最近のテニスは翌日の新聞で結果を見る程度なので、2日続けて見るのはめったにない。テレビでしか見たことがないんやけどね。
シャラポワが最後の最後で競り勝ったけれど、ダベンポートに怪我がなければ彼女の勝ちだったろう。しかし、怪我をしてしまったということが負けなんだよね。
シャラポワの若さとダベンポートの老練さとを見られてよかった。ダベンポートってはじめて見たんだけど、髪がステキだった。短くてウェーブのかかった髪型がぴったりと似合っていた。にやりと笑ったときの貫禄ったらなかった。
好きだった選手はクリス・エバートとマルティナ・ナブラチロワと伊達公子。それからアガシ。

今日の献立
朝昼兼用:バナナ、ヨーグルト、アイリッシュシチュー、野菜(エリンギ、シメジ、ピーマン)+目玉焼き、トースト+チーズ+蜂蜜、紅茶、コーヒー。
おやつ:饅頭、煎茶、りんご。
晩:日本酒、焼いたキスと焼き豆腐の炊いたん、野沢菜、ご飯、鮭の粕汁、糸コンニャク炒め、やつがしら、梅干し、焙じ番茶。

2005.2.6


持って歩く電話機「ツーカーS」

半月ほど前の新聞に「やさしい逸品◎携帯電話」という記事があった。昨年11月に発売された「ツーカーS」のことで、電話機の機能だけなので、説明書を読まなくても簡単に使えるという。しかもデザインがとてもよいとのこと。そして、高齢者に好評でこの機種が発売されてから売上が倍増したという。
わたしのいままで持っていた携帯電話は、同じツーカーで一昨年買ったのだが、松本人志がテレビやポスターで「電話ができたらええやんか」と言っていたやつだ。開いたらでっかい文字の時計がばーんと出るようにしてもらった。でもメールもできるし留守電もあった。買ってからしばらくは番号登録なんかしていたが、めんどくさくなってやめた。ほとんど家にいるので電話は家からかける。メールはパソコンでする。まだメールしてないの?とバカにされていたが、考えたらあんたにメールする必要があるんかいな(笑)。
そういうことで、この携帯電話こそわたしにもっともふさわしいと思い、お店に行くと真ん前にポスターがあった。これぞわたしが待っていたケータイ、と深くうなずいてこれに切り替えてちょうだいと言った。お店の人に説明を聞いてその思い切った発想に驚いた。これは持って歩く公衆電話じゃん。記憶機能がないので電話するのにいちいち番号を押さんとあかん。携帯電話帳をつくらなくっちゃ。腕時計も買わんとあかん。いろいろとありますがカタチがめっちゃ可愛いのですべて許せる。
ちょっと思い出したが、先日プールで最近記憶力が衰えたと言う人がいた。昔なら電話番号を10軒分くらい覚えていたけど、短縮やケータイになってダメになったと言う。今度会ったらこのケータイを教えてやろ。記憶力がもどるかも。

今日の献立
朝:バナナ、ヨーグルト、野菜スープ、ベーコンエッグ+レタス+ニンジン、紅茶、コーヒー。
昼:味噌ラーメン、ジャスミンティ、ピーナッツ、いよかん。
晩:日本酒、鱈の煮付け、野沢菜、ご飯、みそ汁(大根、シメジ、エノキ)、やつがしら、おから、シメジ昆布、煎茶、饅頭。紅茶。

2005.2.5


おいしいお酒があると料理がしたくなる

信州大町にスキーに行った友人が「小谷錦」(おたりにしき)というお酒と野沢菜を送ってくれた。おいしいお酒があると料理がしたくなる。さぁ、今夜はお酒に合うおかずにしなくちゃと買い物に行った。それと出汁に使った昆布が冷凍庫にたまっているのでシメジ昆布を作ろう。おからも煎ろうと早めに支度にかかった。
いつも出汁をたくさんつくってビンに入れて冷蔵庫に入れておく。便利に使えるけど、まず作っておかねばならないのが面倒、と矛盾しているけど、今日はつくる日である。おからには出汁と椎茸の戻し汁も使う。小さく切った昆布とシメジをゆっくりと炊いて、次はおからを煎った。その次はイワシのアタマとハラワタをとって生姜を入れて炊いた。ご飯を炊き、お刺身を切り、野沢菜を切って出来上がり。1時間半くらいかかったかな。常備菜がたくさんできたので明日はラクなはず。

今日の献立
朝:バナナ、ヨーグルト、野菜スープ(ニンニク、タマネギ、セロリ、ニンジン、カリフラワー、トマト缶詰、スープストック、チキンスープ)、ハムとほうれん草のバタ炒め、紅茶、コーヒー。
昼:焼きそば(そば、豚肉、キャベツ、タマネギ、ニンジン)、焙じ番茶、豆腐あられ。
晩:日本酒、ツバスのお刺身、シメジ昆布、野沢菜、ご飯、とろろ昆布汁、イワシの煮付け、おから(おから、エビ、薄揚げ、椎茸、ニンジン、ゴボウ、ネギ、卵)、焙じ番茶。葛湯。

2005.2.4


ジョン・バーニンガム「旅するベッド」を読んで考えた

今週に入ってからほんとに寒い日が続いている。でも昨日がピークだったろうか、今日は少しぬくかった。こんな日に出かけて風邪引いたらたいへんと昨日・今日とプールはお休みして、そのぶん仕事と確定申告の準備をしていた。なんとか申告日までにやってしまえるだろう。
部屋を暖かくして温かい飲み物を手に、本を読んでいれば天国である。ピーター・ラヴゼイ「漂う殺人鬼」をまたまた特急で読み終えて、もう一度かみしめているところ。その途中に余裕で絵本を手にしている。「旅するベッド」はジョージーという男の子が主人公、ベッドが小さくなってしまったので、お父さんとショッピングセンターへ買いに行く。途中で古物屋があったので寄ってみると古いベッドをすすめられる。「どこへでもじゆうに旅のできるベッド」だと持って来たおんなの人が言ったという。ジョージーはベッドに入るとベッドに乗っまま遠く旅に出る。
おととい読んだ「ロージーのおひっこし」は女の子が自分の居場所を決めて、そこにいろんな友だちを集めて楽しむお話だった。それは女の子の夢の世界である。こちら男の子は出かけて冒険する夢のお話である。ちょっと考えてしまうなぁ。そして、わたしは女の子の絵本のほうが好き、というか、わたしが小さな女の子だった時代にやったことが象徴的に描かれていると思うのね。

今日の献立
朝:バナナ、ヨーグルト、キノコスープ、ハム+レタス、トースト+蜂蜜、紅茶、コーヒー。
昼:おじや(ご飯、大根、舞茸、エノキ)、焙じ番茶、りんご、いよかん。
晩:日本酒、鯵の塩焼き、菜花と大根葉とちりめんじゃこ炒め、ご飯、みそ汁(さつまいも)、糸コンニャクのピリ辛炒め、やつがしらの煮物、焙じ番茶。生姜湯。

2005.2.3


「水汲みに行ってくる」

「水汲みに行くけどなにか買い物ある?」とか、「散歩して帰りに水汲んでくる」が、わが家の日常会話になっている。わたしはふざけて「おじいさんはスーパーに水汲みに行きました。ばあさんは家でご飯炊き」なんて言っている。去年の秋にスーパーライフが開店してからのことである。
1階のレジを出たところに「純水」というコーナーがあり、水が出てくる装置が設置されている。決められた容器を買うとその「純水」はタダで入れることができる。ようわからんけど、スペースシャトルで飲料水にしているのと同じ装置なのだそうだ。飲むとおいしいような気がするしタダというところがありがたい。それまではペットボトルの水を買っていたので、お金は節約できるしゴミは出ないという一石二鳥なのである。住人たちに知れ渡ってきたようで、土日や夕方は並ぶほどだが、みんな慣れた手つきで入れて行く。かっこいい女性が2本のボトルをバッグに入れて背負ったり、お母さんは買い物お父さんは水というカップルがいて楽しい。

今日の献立
朝:バナナ、ヨーグルト、コーン入りミルク、セロリとじゃがいもの蒸し煮、紅茶、コーヒー。
昼:もやし入り味噌ラーメン、ジャスミンティ、いよかん、りんご。
晩:焼酎湯割り、豚肉と生姜の炒め、生節の煮物、親子丼、梅干し、焙じ番茶。葛湯。

2005.2.2


ときには絵本を・・・「ロージーのおひっこし」

図書館の棚で「ロージーのおひっこし」(ジュディ・ヒンドレイ ぶん/ヘレン・クレイグ え)が呼んでいた。絵を描いているヘレン・クレイグは「アンジェリーナとおうじょさま」など、アンジェリーナシリーズで知られている人である。淡い色のきれいな表紙の真ん中で手を広げているロージーは5歳くらいの女の子だ。ときは春、かな。見開きページの絵がすてき、小さい花や葉っぱや蝶が飛んでいる。
ロージーが引っ越しをすると宣言して、おもちゃや絵本を乗せた小ちゃなくるまを引いて歩いて行く。後ろから猫がついていく。大きな木の幹の穴を見つけ、掃除をしてクッションを置いていい気分になる。ロージーの様子が可愛くて、猫がいつも側にいて、なにをするんだろうという目で見ているのもいい。海のかなたから友だちがプレゼントを持ってぞろぞろやってくる。ウサギやクマや妖精や道化師や子どもたち。ぬいぐるみたちも加わっての楽しい遊びが終わって、彼らは帰り、ロージーも片付けて家へ帰ると晩ご飯に間に合った。イギリスの田舎の風景が楽しい、ちょっとおしゃまな女の子の物語。疲れたアタマにとってもやさしい。

今日の献立
朝:バナナ、ヨーグルト、キャベツのミルク煮、じゃがいものブレーメン風、紅茶、コーヒー。
昼:長崎チャンポン(麺、豚肉、干しえび、ニンジン、キャベツ、ネギ)、ジャスミンティ。
晩:日本酒、ハマチのお刺身、生節と焼き豆腐とインゲンの炊いたん、ご飯、みそ汁(舞茸)、ニラと桜エビの卵とじ、梅干し、焙じ番茶。

2005.2.1

 
写真:薔薇の小部屋さんにいただいたニルちゃん

VIC FAN CLUB  連絡先:kumi@sgy2.com