若狭だより 5
上村 縁
私はマンガが大好きです。多分、「ドラえもん」は始まった時から読んでたんじゃないかなー? と、こんなこというと、年ばれますね。ま、小学1年の時は「うわさの姫子」等、小学館の1年生に連載のマンガから始まって、2年生からはおこづかいももらってたので、「リボンの騎士」や「別冊マーガレット」やら近所の本屋で買って読んでました。確かそのころコミックが¥260だったと記憶してます。
4年生からは「りぼん」です。そのとき、4歳下の妹に強制的に「なかよし」を買わせてたのでもちろん「キャンディ・キャンディ」もリアルタイムで読んでました。なんて、書いてるとオタクの歴史ここにありですね。
でも、普通の小説やらも人一倍読んでたんですよ。マンガ好きってたいがい、読書そのものが好きって人多いですよね。そうでない人はマンガを表面的にしか見てないような気がします。偏見かもしれないけど。だいたい、三原順やら、青池保子や、川原泉なんか読書好きなひとでないと、内容もさることながら、セリフやト書き多いから、読むのつらいですって。
今ももちろんマンガ好きなんですが、最近のマンガってつまらない。もしかしたら、自分が恋愛年齢すぎてたり、なんてったて主人公のおかあさんの年齢に近いもんだから、主人公に感情移入できないからかもしれないんですが、つまらないんです。だって、小学生のときは、主人公と年の差もちろんあったし、恋愛感情なんて毛ほどもなかったけど、おもしろかった! ワクワクしたんですよ!!
なんか最近のマンガはだれてる! だから、文庫で次々と懐かしの名作が刊行されてるんです。ちなみに最近のマンガといっても、ベテランさんのは、やっぱりおもしろいんですよ。一条ゆかりとか市東亮子や、名香智子などは、むっちゃおもろいです。でも、最近の人って絵はきれいなんです。画力ってのもあるし、でも、なんかつまらん。イラスト的には合格なんですが、話に引き込まれないんです。なんか自分だけおもろいと思ってるやろ。とつっこみ入れたくなるんです。おせっかいにも
。 これでは、ベテランの人達が書かなくなってしまったら、私はどうすればいいんやって。長いマンガ読みの歴史に終止符をうたなあかんのか? あぁ、むっちゃさみしい。みなさんはどう思います? 最近のマンガ。
1998年12月