大町だより 1
上村 縁
大町へうつって、1ヶ月半。まだまだ道に迷う毎日ですが(実は先日通勤途中で迷った)なんとなく落ち着いてきたように思われる今日このごろです。こっちにきて驚いたことシリーズでまとめたいと思います。
その1
地元の生活を知りたかったら、スーパーをのぞけというのが、鉄則ですが(誰がそんなことゆうとんねん)、確かにそうですね。小浜にはみかけない食材がチラホラと。全般的にはさして全国変わらないと思いますが、やっぱり他の地方では「おやきミックス」なるホットケーキミックスみたいな粉は売ってませんもんね。それに「ソバゼリーの素」も。おお!ご当地やな。と感心しておりました。が、そんなもんでは私は驚きません。ある日のことです。鮮魚売り場にそれはありました。「鯉のぶつ切り」尾頭付き。しかも血だらけ。スプラッタな食材です。聞いた話によると、新鮮なものを出すお店では、パック詰めされた、鯉のぶつ切りの口がパクパクしてるのだとか。血だらけでですよ。一見の価値有り! なのですが、毎日は売られていないそうです。お祭りやお盆・正月など振る舞い料理なので、期間が限定されてるそうです。
その2
水道管にグルグルと延長コードがまかれてるのです。邪魔なので、とろうとしたらダンナに「何してるの。それ取ったらひどいことになるよ」というのです。よくよく見ると、台所の上を走ってるお風呂の水道管にもグルグルと巻かれてるではありませんか。「なんでこんな無駄なことしてあるん?取ったらいいやん。汚いし。」「バッカ。それ取ったら、冬水道管が凍っちゃうんだよ」「え?」そうこちらは冬は零下10度の毎日。冬になったら延長コードをコンセントにさし、水道管を凍らせないようにするのは、常識だったのです。ちなみにダンナの話によると、去年車の中に置き忘れていたペットのお茶は春になるまで、とけなくて飲めなかったそうです。
その3
赤旗の日。引っ越して間もない日のことでした。近所のそこかしこに、赤旗が掲げられてるのです。ダンナに「今日はなんかの日なんか?みんな赤い旗だしてはるで」「ああ、あれくみ取り依頼の旗」よく聞いてみると、こっちではまだ下水道が完備されてないので、くみ取り便所が多いのです。特に内のまわりは、古い家が多いので、ほとんどくみ取り便所です。そしてくみ取りは日が決まってて、くみ取ってほしい人は玄関先に赤旗を出しておくそうです。
うーん、まさに所変われば品変わる。これからもビックリな出来事が満載の日々になりそうで、楽しみであります。では、ごきげんよう!
今週1週間働きましたが、けっこう楽しい職場で、笑わせてもらってます。特にお気に入りは10時と3時のお茶。毎日誰かがお茶請けのお菓子はもちろんのこと、漬け物や、煮物など差し入れてくれてて、楽しみです。「梅のカリカリ砂糖漬け」は絶品でした。きのうはおやき。ああ、太りそう。
では、またよろしくお願いします。
2002年9月