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こどものなまえ嶽山 智子 久々に出会ったジョナサン・ケラーマン。『わるい愛』というタイトルは気に入らなかったのだけれど、まあ許そう、何と言っても私はこの主人公アレックス・デラウェアのひそかなファンなのだ…ったのだけど、今回最後までよんでません、すんません。何か彼の安定した生活ぶりが鼻について、優しくて思いやりのある恋人とうまくいってるのがつまんなくて…。何を屈折しているんだろう、私ってば。 ヴィク、久しぶりのこの響き。でも『売名作戦』は短くて、とても堪能したとは言えない再会だった。聖職者が実はとんでもない悪いヤツだったというのもよくある話。最近では、どこだったかヨーロッパの元神父が妻や子供を殺して冷蔵庫に…という現実の物とは思えないお話もあったりして。 そういえば、名前って自分で選べないだけにヴィクも屈折していましたよね。3人姉妹の末っ子の私は、父がなかなか名前をつけないので祖父がつけたというのを知った時は、ずいぶん傷ついたっけなあ。高1のとき憧れの3年生の君に「ああ、智恵子抄の智かあ」といわれ救われた気がしたものです。学生時代の友人で朋子という子がいて、彼女は“眉間には嵐があった”とある小説で表現されていた女性がその名の由来だとおしえてくれて、(彼女自身はとても嵐とは縁のないほんわかした顔立ちだったが…)うらやましかったことを覚えている。 1997年12月 |
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