←ともこの読書日記 |
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どう思いますか?嶽山 智子 最近“失楽園”ブームですね。読んでいないので余り解ったようなことは言えないのですが、不倫→心中こそが純愛といった筋書きにずいぶん共感・反発が出ているようですが…。新聞や雑誌などからの私なりのデータ収集によると男性は共感・羨望、女性は反発というのが多いみたい。男性は若い女性との身も心もの不倫願望があり、女性はぐっと現実的に、そんなのどこが美しいのん! 残された者達はどうなるのん? といった意見が多いのかな。
水上勉さん(結構ストイックな印象があるのですが)にまで、「わかるわかるその気持ち」と言わせる何があるのだろうか? エクスタシーの極みで毒入りワインを口移しする(らしい)というのですが、どうも納得がいかない私なのであります。互いに家庭を捨ててまで一緒にいたいのなら、地球の果てまで逃げて、じーちゃんばーちゃんになるまで添い遂げればいいやんか。 こんな私が最近読んだのは、「そして赤ん坊が落ちる」(マイクル・Z・リューイン)。ずいぶん前にハードカバーが出ていたのですが、やっと文庫になりました。主人公のアデルは40代のソシアル・ワーカー、離婚歴、子供、恋人有りの女性。ヴィクのような勢いはないかも知れないけど、大人の落ちいた魅力があります。リューインの他のシリーズでは脇役として登場しているそうで、その線で読むのも面白そう。と言っても他にも読みたい本がいっぱい、本棚に眠る未読の本達を横目で眺める私でありました。
話は変わりますが、うちのD氏はついに会社を辞める決意をしました。(結婚当時からずっと辞めたがってはいたのですが)現時点では次の職は全く決まってはいないのですが、本人はMACを使ってのDTPやデザイン関係のことがやりたいようで、毎週一回、半年間のスクールに通っているところです。でもはたで見ていて、何だかグッと気持ちが楽になった様子で、これで良かったのね、たぶん。 1997年7月 写真は「そして赤ん坊が落ちる」 |
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