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じごくのそうべい |
本の続きは夢の中で…嶽山 智子 供ができたら膝のうえに座らせてゆっくり絵本を読んであげよう…。ほんわかした私の夢は共働きの現実の前に無惨にも吹っ飛んでしまいました。(もちろん共働きの家が全てそうではないでしょうが)子供が寝る前のわずかな時間、たまーに読んであげても「もう1回」のおねだりを「だめだめ」とはねつけてしまいます。でも、そんな環境の中、うれしいことに2人の子供たちは本好きになりつつあるようです。特に6歳になったばかりの上の子はひらがなが読めるようになって最近とみに読書の喜びに目覚めたようすです。親が良いと思う本を子供が好きになるとは限らないのがつらいところですが。 お気に入りの一冊は「じごくのそうべえ」(童心社・田島征彦作・桂米朝、上方落語、地獄八景より)。おじいちゃんの読み聞かせで一字一句覚えている彼は、まだ字が読めない頃から本を開いて大きな声で読んでは(?)ケラケラと笑ってびっくりさせてくれましたっけ。 1994年4月 |
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