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カリフォルニアだより

第4話 〜カリフォルニアでの食生活〜

杉山洋子

 今回はちょっと食事のことについて。
 アメリカ行きを決断したとき、私達は「毎日パンでも仕方ないね、お米は高いだろうし」と話しました。そして、来てみたら。安いんです、お米。カリフォルニア米じゃなくてきちんとした日本米が日本の半額位で手に入る…速攻で炊飯器を買いました。やっぱり日本人は米ですよね。
 米ばかりでなく、けっこういろいろな日本食品が一般のスーパーで手に入ります。のり、だし類、醤油、みそ、乾物などなど。あと、サクラメント位の街(ちょっぴり田舎)でも日本食材店があり、そこまで行けばもう恐いものはありません。
 これには2つ理由があるようです。ひとつは、ここがカリフォルニアだから。日系移民が多いので、自然と需要にあわせて市場ができているみたいです。もうひとつは、健康ブーム。こちらの人は日本食を低脂肪の代表みたいにとらえていて、日本食レストランは健康を気にする外人さんで一杯だったりしています。まあ、いずれにせよ、感謝、感謝。おかげさまで、非常にきちんとした和食中心生活を送れています。
 もちろん難点もあります。魚、特にRAW FISH。特にサクラメントは内陸なので、刺し身に使えるような生きのいい魚にはめったにお目にかかれません。ショーウィンドーには「なんとかフィッシュ FOR SUSHI」と書いてあるんだけど、ちょっと生で食べるには勇気が要る鮮度で…ま、これくらいはしょうがない。

 もちろん、日本以外のお国の食品も、いろいろ手に入ります。
 手に入りやすいのは、移民が多い国のもの。この辺で大きいのは中国系、韓国系の市場です。(移民の主流は南アメリカ系なんですけど、そこの食品 ─サルサとか、トルティーアとか─は完全に一般化しているんですね。普通のスーパーに堂々とスペースがあって、もはや外国のものという感じではない)  ただ、日本のチャイナタウンと違うのは…雰囲気とか味がとても「本国っぽい」んですよ。日本のチャイナタウンで肉まんを買っても、ほとんどの店では味が日本人用になってますよね。こちらでは、調理が完全に中国のそれで、店によっては「くせ」が強くて食べれなかったり。調味料を買っても、使ってみて「む?」というのがあったり。まだまだ開拓途上の段階です。

 さて、アメリカの食品にも触れなくてはと思ったのですが。「アメリカの料理」って何なんだろう?  私が思い付いたのは、サンクスギビングの七面鳥と信じがたく甘いケーキ、ステーキ、…うーん、勉強不足です。誰か「おいしいアメリカ料理」知っていたら教えてください。

2001年2月

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