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Chissarossa の I LOVE CINEMA 29

噂の「ダ・ヴィンチ・コード」を見た!

 原作「ダ・ヴィンチ・コード」が世界的ヒットとして噂されている時から、近い将来、これが映画化されるのは間違いない!と、ほとんど確信的に思ってたんですよ・・・。それくらい、映像的物語っていうか、映像的文章っていう印象で、人気の”ハリー・ポッター”シリーズでさえ、本を読んで映画を見れば随分がっかり・・・というパーセンテージが高いのだけれど、これはほんとに違和感なかったです〜〜〜!
 ちょっと映画見るのを、おさぼりしていたから余計に嬉しいのかも知れませんけどね。

 「ダ・ヴィンチ・コード」は、ダン・ブラウンの著作で、この方は、今回この映画で製作総指揮までやっています。例え、芸術方面はさっぱり・・・と言う人でも、ダ・ヴィンチ・・・と言えば、まずイメージするのが『モナ・リザ』、『最後の晩餐』とまあ、世界中で空かさず喧々諤々が始まってしまう程、謎が謎を呼ぶナゾナゾの宝庫みたいな人で、芸術だけでなく、建築にも科学にも突出し”万能の巨人”と言われるに相応しいですよね。
 で、物語は。ルーブル美術館の館長ソニエールが、このダ・ヴィンチの有名な作品の一つである『ウィトルウィウス的人体図』(正方形と円に裸の男性像が内接している図なんです)を模した形で死んでいた事からスタートする。
 その夜、ソニエール館長と会う約束だった象徴学の権威でハーバード大学教授ラングトン(トム・ハンクス)は、第一容疑者になっている事も知らず、フランス司法警察のファーシュ警部(ジャン・レノ)にルーブル美術館の殺人現場に呼び出される。そこにソニエールの孫で暗号解読官のソフィー(オドレイ・トトゥ)が現れ、祖父の残したメッセージから、祖父の死の原因を掴むにはラングトンが必要と救い出す。
 ファーシュ警部の追及をかわしながら、ソニエール館長の残したメッセージと鍵でダ・ヴィンチのクリプテックスを手に入れた二人は、聖杯の謎の研究を生涯の趣味にしているサー・リー・ティービィング(イアン・マッケラン)の館に逃げ込む事に成功。しかし、彼らを狙っているのは警察だけではなかった・・・アリンガローサ司教からの命を受け、暗殺者と化した修道僧シラス(ポール・ベタニー)もまたティービングの館に潜んでいた・・・そして、アリンガローサ司教もまた、謎の導師からの命を受け動いていた。
 クリプテックスはどうやれば開けられるのか?ダ・ヴィンチの示すキリストの謎とは?ソニエール館長が関わっていた秘密組織とは?ソフィーはそれにどう関わっている?ダ・ヴィンチの残した暗号を解きながら、警察の追求を逃れるハラハラドキドキ感、裏で糸を引いているのは一体誰!?
 
 これでもかこれでもかの仕掛けは非常に面白く、ヨーロッパ中を駆け巡っていく様は、サスペンスに留まらずアドベンチャーのようです。シオン修道会やら、マグダラのマリアやら、聖杯伝説やら、テンプル騎士団たら、世界史のゴシップというものから、聖書の解釈諸説、ダ・ヴィンチの残したありとあらゆるエッセンスを使いに使いまくり、サスペンス物語は激しく展開していく・・・材料が材料だけに、ダ・ヴィンチの歴史を揺るがす暗号・・・何てものが真実の事としてどんどん物語に引き込まれて行くのです。『最後の晩餐』の暗号に至っては、なるほどなるほど・・・めっちゃ説得力ありなのですよ!
 ああ〜〜〜、もっとお知らせしたいけど、なんせサスペンスドラマ。ストーリー展開の説明し過ぎは御法度!これ以上は実際に観て頂かないといけません〜〜〜つらーい(涙)
 
 主役がトム・ハンクスで、監督はロン・ハワード。脚色はアキウ゛ァ・ゴールズマン、音楽はハンス・ジマー。はい、これで面白い映画が作れない訳がありません。今が旬の映画です。是非、是非、ご覧ください。

2006年6月

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