VIC FAN CLUB
VIC FAN CLUB: CHICAGO


ヴィクストーリーに出てくるシカゴ近郊都市 1999.1


井上 治彦 敦子

 12/25〜1/5までシカゴに行ってきました。
 13年前のお正月に-32℃を記録したということを聞き普段は着ないような厚手の下着やイヤーバンド、ネックガード等を買いこみましたが一番寒い時で-5℃位(もちろん最高気温ですが)最後の方は6℃位になり思ったほど寒くありませんでした。しかし氷点下の中を2時間建築ツアーで歩いた時は体が凍えそうでした。

メルローズパーク

 さて今回はシカゴ郊外の町をいろいろ巡ってみました。マロリー警部の住むメルローズパークは、普通のサラリーマンが住むような典型的な郊外の町で玄関にPoliceという看板がよく出ていました。やはり警察関係の人が多く住んでいるのでしょうか?

オークブルック

 ヴィクの別れた夫が住むオークブルックは広い敷地にしゃれた家が立ち並ぶ所でヴィレッジの入口には守衛室があり不審者が入らないようチェックしていました。
 オークブルックへはシカゴを訪れる度に出かけています。というのもシカゴエリアで最もセンスが良く雰囲気のよいショッピングモールがあり、シカゴ市内(8.75%)よりオークブルックは税金が安く治安が良いので安心してショッピングが楽しめるからです。

オークパーク

 帝国ホテルを設計したフランクロイドライトやヘミングウェイが生まれたオークパークはメルローズパークのすぐ東隣ですがやはり大きな家並みが続きどちらかといえば年配の人々が多く住む町のようです。

ハイランドパーク

 それに対してハイランドパーク(ブルズのマイケルジョーダンが住んでいる)はミシガン湖が望める高級住宅地で本当に大きな家やヨットハーバーまでありました。米国では収入や職種や人種で住む所が決まってしまうということを改めて感じました。

 

シカゴ

 シカゴ市内ではニュータウンのベルモントアベニューで食事をしました。このあたりは手頃な日本料理店(お寿司屋さんなど)が多く、また日系の人や日本からの留学生もみかけ親しみを感じます。私達の住む愛知県でも2005年に万博開催の予定ですが、1893年に開催されたシカゴコロンビア万博の会場のミニチュアがシカゴ歴史博物館に展示されており、今、ソルジャーフィールド、産業科学博物館、自然史博物館、水族館、天文台として利用されていることがわかりました。これらの博物館は当時中心部だった南ループのミシガン湖沿いに位置していますので特に1番南(47〜53丁目)にある産業科学博物館へ行く際、道に迷ったときははとても緊張しました。というのはこの博物館は麻薬取り引きや殺人が頻繁に起こるジャクソンパークに隣接しており、シカゴポリスの車も数台で警戒しているようでした。

 今回もシカゴ美術館に行きましたが、ルノワール展で大変賑わっていました。いつも思うのですが海外の美術館で日本美術の展示品でその傷みのため、みすぼらしくみえてしまうのは日本人として残念です。例えば、江戸時代に花見の時にもっていくピクニックセットとして漆塗りの調度がシカゴ美術館に展示されていましたが漆がはげており、本当はもっときれいなのに汚いもののように見えてしまい日本の美術を誤解されてしまうのではないかと残念でなりません。日本国内ではもっときれいな漆セットがあるというのに。先日、名古屋博物館で令泉家の所蔵品の展示がありましたがこちらの方のピクニックセットは非常に美しく感銘しました。
 また、去年1年であの有名な「モネの水蓮」のシリーズを1バーンズコレクション、2フィラデルフィア美術館、3ミュンヘンのノイエピナコテーク、4ボストン美術館、5シカゴ美術館で見てしまいました。中でもバーンズコレクションのルノワール、セザンヌの所蔵数には圧倒されました。シカゴ美術館門外不出のスーラの「グランドジャッド島の日曜の午後」が背景として登場するスーラの「ポーズする女たち」もバーンズにありいい経験をしました。

1999年1月